「天空のニュータウン」と呼ばれた「コモアしおつ」は
バブル時代に作られた山梨県屈指の高級住宅地ですが、その立地が不思議なつくりとなっています。
見てわかる通り、駅と住宅街がとんでもなく離れています。
それをつなぐのがコモアブリッジのエスカレーターと斜行エレベータなります。
なぜここに街を作ることになったのでしょうか?
今何が問題となっているのでしょうか?
これらについて調べていきたいと思います。
バブル景気が「天空のニュータウン」を作った
バブル景気が原因で、もはや都心では家を構えることが困難になっていました。
なので都心に通える位置で一戸建てを持つことを可能にしたのが、コモアしおつだったのです。
当時5000万円台を中心とする分譲地1600戸がすぐに完売となったと言われています。
![](https://partshufu.com/wp-content/uploads/2024/05/easy-peasy_6ZyMdQK74j-150x150.png)
バブルを経験していない自分としてはとんでもない金額ですが、
ローンを組むのには可能な金額で時代であったのでしょうか?
またスーパーや商業施設、銀行、学校等一つの街として機能するものとなっています。
バブル崩壊後も高級住宅街としてのブランドは維持されていますが、
若い世代にも手の届く土地金額となっております。
60~90坪くらいですが450万円ぐらいとなっています。
参照元 SEKISUI HOUSE コモアしおつ
山の上の造成地と駅の間の行き来を解決したのが「コモアブリッジ」
地図を見てもらったらわかると思うのですが、山の上の造成地と駅の間はかなり距離が離れています。
毎日、自分の足で行き来するのは現実的ではありません。
それを解決するために約200mからなる「コモアブリッジ」とよばれる通路があります。
「エスカレーターで4分」「斜行エレベーターで6分」と時間はかかりますがなければ困る代物です。
参照元 TBS NEWS DIG 天空のニュータウン「コモアしおつ」ができた理由【TBSアーカイブ秘録】
問題となっていたのが「コモアブリッジ」を含む共同施設の維持費
住民にはなくては困る「コモアブリッジ」ですが、
問題は住民が負担しなくてはいけない「コモアブリッジ」を含む共同施設の維持費でした。
初年度は年間8000万以上かかっていたということです。
![](https://partshufu.com/wp-content/uploads/2024/05/easy-peasy_sQMG42bI8v-150x150.png)
とんでもない金額ですね
またそれらを住民で負担をしなくてはいけないのですから問題ですよね。
コモアしおつの管理組合はこれらに対処するため、
分譲時に約100万円の積立金と毎月1万円の管理費で共同施設の管理に充ててきました。
そして管理組合で話し合いや委託業務の見直し等
10年以上かけて年間約4700万円まで下げることができました。
今では管理費も毎月6500円まで下がっています。
参照元 SEKISUI HOUSE GROUP 積水ハウス不動産の売買
![](https://partshufu.com/wp-content/uploads/2024/05/easy-peasy_rHHuvQw1Jt-150x150.png)
ここまで来るのには相当な紆余曲折があったみたいです。
しかしこれで毎月の管理費が安くなるとしたら、住民も助かりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は都心から70分のコモアしおつに繋がるエスカレータ
コモアブリッジについて解説してきました。
未だ住民たちの戦いは続いています。
また将来的には町にコモアブリッジを移管できないかを考えています。
そうすれば住民の負担も緩和されることでしょう。
コモアブリッジは誰でも使える施設ですが、維持費を出しているのがそこに住む住民です。
なので住民以外は無駄に動かさないことも必要ですよね。
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