東京・八王子市役所で発覚した、職員による通勤手当の不正受給問題が波紋を広げています。
東京 八王子市の職員97人 うその申告で通勤手当不正受給か #首都圏NEWSWEB https://t.co/K2dqgIbOg9 https://t.co/K2dqgIbOg9
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) September 19, 2025
報道によると、現在までに100人弱の職員が関与し、不正に受け取っていた手当の返金額はなんと1,671万円にも上り、現在も調査中です。バス通勤と申請しながら徒歩で通うなど、市民の税金が原資である公金を騙し取っていたこの事案。職員への処分や返金はどのように進むのか、そして何より、なぜこれほど大規模な不正が組織内でまかり通ってしまったのでしょうか。市民の信頼を根底から揺るがすこの問題について、読者が抱くであろう疑問を徹底的に深掘りします。
不正受給の内容はどんなもの?
バスや電車などの公共交通機関を利用していると偽って通勤手当を申請し、実際には徒歩や自転車で通勤していたケースが主流です。八王子市の事例では、特に「バス通勤」として手当を受け取っていながら、実態は徒歩通勤だった事例が多数見つかりました。職員は、本来は支給されないはずの定期代相当額を市から不正に得ていたことになります。手当の申請と実態が乖離しているという点で、公金に対する詐欺的な行為と見なされます。この種の不正は、通勤経路や手段の変更を届け出なかったり、安価な手段に切り替えたにもかかわらず高額な手当を申請し続けたりすることで発生します。
不正をした職員は何人いたの?
八王子市役所の通勤手当不正受給に関わった職員は、現在のところ少なくとも97人に上ることが確認されています。市が公共交通機関を利用している職員約1,111人を対象に調査を行った結果、この大人数が不正に関与していたことが判明しました。
この人数は、調査対象者の約1割にあたり、「個人の軽い不正」で片付けられる規模を超え、組織全体の問題として極めて深刻です。部署ごとの内訳は公表されていませんが、これだけ多数の職員が関わっていることから、特定の部署に偏るというよりは、市役所全体に広がる広範な不正であったことがうかがえます。
「100人弱」という人数の持つ重み
不正に関わった職員が100人弱という規模に達している事実は、単なる職員個人の問題としてではなく、組織の倫理観と綱紀の緩みを象徴しています。
- 慣習化の可能性: これほど大人数となると、一部で「皆やっているから」という不正の慣習が生まれていた可能性も否定できません。
- チェック体制の完全な不備: 長期間、多数の職員による不正を見逃し続けてきたことは、市役所のチェック体制が機能していなかったことを明確に示しています。
不正関与職員はさらに増える可能性も
現在の「少なくとも97人」という数字は、あくまで初期の内部調査で不正が確定し、手当を返納した職員の数です。今後、さらに詳細な調査が進められた場合、不正を意図的に隠していた職員や、過失によるものも含めて、関与職員の総数はさらに増加する可能性があります。市は、市民の信頼回復のためにも、最終的な関与人数の特定と全容解明を急ぐ必要があります。
不正受給の金額はどれくらい?
八王子市職員による通勤手当不正受給問題で、現在までに市に返納された金額の総額は1,671万円に上っています。この金額は、不正が確認された職員から市へ戻された公金の総額です。
不正に関わった職員が少なくとも97人と報じられていることから、単純計算で一人あたり約17万2千円となります。しかし、これはあくまで平均値であり、職員によって不正をしていた期間や金額には大きなバラつきがあると推測されます。
長期・高額な不正が示唆する深刻な実態
この1,671万円という高額な総額は、不正の実態が極めて深刻であったことを示唆しています。
- 長期間にわたる常態化: 報道内容と総額から、一部の職員は数年間にわたり継続的に不正を行っていた可能性が高く、数十万円を超える高額な不正受給をしていた職員も含まれていると推測されます。
- 組織的な黙認の可能性: 短期間でこれほどの金額にはならないため、不正が長期にわたり多数の職員によって行われていた事実は、職場内で不正行為が公然と行われたり、管理職によるチェックが形骸化したりしていたという、**組織的な「緩み」**があった可能性を示唆しています。
不正受給額はさらに増加する可能性も
現在公表されている1,671万円は、初期の調査で返納が確定した金額です。しかし、市の調査が継続中であるため、不正受給が疑われる職員がまだいる可能性や、既に不正が確定した職員のさらなる不正期間が判明する可能性も考えられます。最終的な不正受給の総額は、今後さらに増加する可能性があります。市は、市民への説明責任を果たすためにも、不正額の確定と回収を徹底することが求められます。
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