今回は、2025年5月に伊東市長に就任したばかりの田久保眞紀氏について深掘りしていきます。異色の経歴を持つ「市民派」市長として注目を集める一方で、就任早々に持ち上がった学歴疑惑。一体、彼女はどのような人物なのでしょうか? そして、この騒動の真相は? 読者の皆さんが知りたいポイントをまとめました。
田久保眞紀氏ってどんな人? 異色の経歴と「市民派」市長の誕生
まずは、田久保眞紀氏のプロフィールから見ていきましょう。
- 現在の役職: 静岡県伊東市長(2025年5月29日就任、現在1期目)
- 年齢: 1970年2月3日生まれの55歳(2025年現在)
- 出身: 千葉県船橋市(中学3年生で伊東市へ転居)
彼女の経歴は非常にユニークです。伊東市議会議員を2期務める前は、カフェ経営者や広告代理業経営者、さらにはバイク便ライダーという異色の経験も持つなど、多岐にわたる職歴を持っています。
政治の世界に足を踏み入れたきっかけは、2018年のメガソーラー建設反対の市民運動。この運動をリードしたことで、そのリーダーシップが評価され、政治家への道が開かれました。特定の政党に属さない**「無所属」**の立場で、「しがらみゼロ」を掲げる「市民派リーダー」として知られています。
趣味は車(愛車はスズキ・スイフト!)、バイク、音楽鑑賞(学生時代はハードロックバンドのボーカルだったとか!)、読書、アニメ鑑賞と、その多才ぶりをうかがわせますね。
市長就任後の動き:公約実現と「新図書館建設」の行方
伊東市長に就任した田久保氏は、早速その手腕を発揮しています。特に注目されているのが、彼女が公約に掲げていた新図書館の建設に関する動きです。
就任後、新図書館建設に関わる入札を中止し、図書館政策の再構築を進める方針を打ち出しました。老朽化が進む現在の伊東図書館の修繕や、廃校の活用なども視野に入れながら、最適な図書館のあり方を模索していくとのこと。「現場主義」を掲げる彼女らしい、市民の声に耳を傾ける姿勢がうかがえます。
突如浮上した「学歴詐称疑惑」の全貌と市長の釈明
しかし、市長就任からわずか1ヶ月余りで、突如として彼女を巡る大きな騒動が持ち上がりました。それが「学歴詐称疑惑」です。
田久保市長はこれまで、自身の学歴を「伊東市立北中学校卒業 」「静岡県立伊東城ケ崎高等学校卒業」「東洋大学法学部卒業」と公表していました。しかし、2025年6月上旬、市議会議員らに「中退どころか除籍であった」とする怪文書が届き、「東洋大学法学部卒業」の部分の疑惑が表面化。
これに対し、田久保市長は2025年7月2日の会見で、「大学に確認したところ、除籍であることが判明した」と公表しました。自身も「卒業した」と認識していたとのことですが、今回の確認で事実が異なっていたことを認めました。
市長は「自分が自ら公開している経歴に関しては問題ない」と主張していますが、この問題は伊東市議会でも波紋を広げており、なんと百条委員会の設置が検討される事態に発展しています。
東洋大学卒業証明書は「ごく簡単な手続き」で取得可能?
田久保伊東市長の学歴疑惑が報じられる中、「NEWSポストセブン」の記者が実際に東洋大学を訪れ、卒業証明書の取得手続きを行ったことが明らかになりました。その結果、手続きは**「ごく簡単なもの」**だったということが判明しています。
具体的には、
- 2013年3月以降の卒業生であれば、コンビニで発行可能。
- それ以前の卒業生でも、大学の校舎で直接手続きをする場合、受付で記名し入校。
- 各学部の教務課で説明を受けながら端末を操作し、手数料500円を支払って申請します。
- 記者自身は学籍番号や卒業年度を間違えてしまいましたが、それでも大きな問題にはならなかったとのこと。
- 申請からわずか10分ほどで証明書が発行され、本人確認後に受け取れたため、入校から30分もかからなかったそうです。
発行された書類はA4版1枚の「卒業・学位証明書」で、卒業学部名、学科名、生年月日、そして「学士(〇〇学)」という学位が明記されています。また、本人の委任状があれば代理人でも申請可能で、郵送での申請も受け付けているとのことです。
まとめ・今後の伊東市政はどうなる?
異色の経歴を持ち、市民からの期待を背負って市長に就任した田久保眞紀氏。しかし、就任早々の学歴疑惑は、今後の伊東市政に大きな影響を与える可能性があります。
市民の皆さんは、この問題をどう受け止めているのでしょうか? そして、田久保市長はどのようにこの難局を乗り越えていくのでしょうか? 今後の伊東市の動向に、引き続き注目していきましょう。
追記
伊東市議会で辞職勧告決議案が可決したことを受け、7月7日に田久保眞紀 市長は辞意を表明しています。
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