2024年6月10日から宅配大手のヤマト運輸で取り扱っている、
主力「宅急便」で受け取り側が不在の際、玄関前などに荷物を置く「置き配」サービスが始まります。
このサービスを開始するにあたって背景は何があったのでしょうか?
利用できる対象者は?
間違いや盗難の時はどう対応するのか?
これらを調べていきたいと思います。
ヤマト運輸の「置き配」が始まった背景には物流業界の問題が関係
国土交通省によると、宅配便の取り扱い個数は令和4年度に50億588万個となっています。
そのうち再配達率は約1割超となっています。
政府は令和6年度に6%に抑制することを目標に掲げているそうです。
つまり約5億個強が再配達となっているわけですね。とんでもない数量ですね。
不在があれば、再び配達しなくてはいけないので、その分労働時間が増えてしまいます。
それによって本来運べる荷物が運びきれなくなるといった状況が出てくると考えられます。
そうすればますます届くのが遅くなる可能性が出てきますよね。
これらの状況に陥らないために「置き配」導入が考えられたと思います。
また働き方改革法案でドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されることにより、
荷物が運べなくなったりするといった「2024年問題」も関係してきていると思われます。
時間が節約できるところで節約をするのがこれからの時代必要になってくるでしょうね。
再配達の時間を減らすことができれば、その分他の配達に充てることができますからね。
ヤマト運輸では年間約23億個の荷物を取り扱っていて、
「置き配」が選択できるようになる宅急便と宅急便コンパクトは全体の約6割を占めています。
ヤマト運輸も半分以上の荷物が「置き配」対象になれば、
どれくらいの利用者がいるかはこれからですが、負担が少しは軽くなるのでしょうか?
ヤマト運輸の「置き配」を利用できる対象者は?
無料で登録できる会員向けの「クロネコメンバーズ」に登録している人です。
受け取る人が場所と時間帯を決めることができます。
配達が完了すれば、通知が送られてきて、その荷物詳細から写真で確認することができます。
一部置き配方法により、写真撮影を行わない場合もあります。
クール宅急便、代引き(宅急便コレクト)、宅急便着払いは対象外となっています。
参照元 ヤマトホールディングス 2024年6月10日(月)から個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員を対象に
「宅急便」「宅急便コンパクト」の「置き配」での受け取りを可能に― より多様なニーズに対応し、荷物の受け取りやすさを向上 ―
基本は対面受け取りで、希望者が「置き配」を利用するということですね。
ヤマト運輸の「置き配」で間違いや盗難があった場合の対応は?
ヤマト運輸の「置き配」で間違いや盗難があった場合、
対応は状況を確認の上、個別にするとしています。
保証額は取扱い荷物の各約款が充てられると思われます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はヤマト運輸の「置き配」の内容や
それによって起こった間違い盗難の時にはどう対応するのかについて解説してきました。
他の物流各社も再配達を減らすための努力を行っています。
これから、「置き配」サービスはどんどん増えていくと思われます。
しかし間違い、盗難等の課題もまだまだあります。
なので運送会社だけでなく、
利用する我々もサービスを利用するときはよく考えて利用しなくてはいけませんね。
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